RO水ウォーターサーバーを徹底調査

最終更新日:2024/01/19
RO水ウォーターサーバーを徹底調査

 

ウォーターサーバーのROアールオー水についてまとめました。

 

RO水の特徴や最安値ランキング。地域を限定しているお得なRO水サービス。

 

また、天然水との比較やメリットやデメリットも紹介します。

 

この記事を書いた人

ウォーターサーバー野郎

ウォーターサーバー野郎

 

ウォーターサーバー代理店経験を持つ元浄水器販売員。47商品のレンタル経験と日課の業界調査から記事を作成。

 

ウォーターサーバーのRO水ってこんな水です

RO水ウォーターサーバーの特徴と選び方

 

RO水とはピュアウォーター、もしくは純水と言われる「逆浸透膜(RO)」フィルターを通水させた水です。

 

ROフィルターは0.0001ミクロンと分子レベルでろ過するので、水分子以外の不純物を完全に除去。

 

一切の不純物を取り除いた極めて安全性の高い水です。

 

軟水のため胃腸に負担をかけずに吸収されやすく、消化器官が未熟な赤ちゃんも安心のお水です。

 

実は2種類あるRO水

RO水は、RO膜の品質や環境、工程などによっても品質は異なります。

 

大きく異なるのが「ROろ過後」のミネラル添加の有無です。

 

ろ過後そのままボトリングされる「ピュアウォーター」と、ミネラルを添加する「ミネラルウォーター」

 

ウォーターサーバーのRO水はこの2種類です。

 

ピュアウォーター(ミネラル不添加)

ROろ過後にミネラルを添加せずそのままボトリングされたお水。

 

ピュアウォーターは原水に天然水を用いるメーカーが多く、配達エリアを限定しています。

 

超軟水になるため、粉ミルクの調乳に適しており、コーヒーやお茶など素材をの風味を壊しません。

 

病気によって特定のミネラルの摂取を控えなければならない方にも適しています。

 

ROピュアウォーターを扱うサービスは、アルピナとピュアハワイアンウォーター、サンアルプスなどがあります。

 

ミネラルウォーター(ミネラル添加)

ROろ過後にミネラルを添加してボトリングされます。

 

各社独自の配合となりますが、基本的にバランスよくミネラルが含まれます。

 

ミネラルウォーターは原水に水道水や地下水を使用するメーカーが多いようです。

 

一部には海洋深層水のミネラルを含むものや、機能水としててミネラルを豊富に含んだものあります。

 

また、磁気を利用して浸透力の高い水にしているメーカーもあり、何気にバラエティ豊富。

 

ROミネラルウォーターを扱うサービスは、クリクラ、アクアクララ、ワンウェイウォーターなどが挙げられます。

 

サーバー野郎

サーバー野郎

 

比率でいうとピュアウォーターを扱うメーカーは少ないです。

全国版RO水ウォーターサーバー最安値ランキング

ウォーターサーバーRO水最安値ランキング

 

メーカー RO水種類 月額
オーケンウォーター ミネラルウォーター 2,548円
ワンウェイウォーター ミネラルウォーター 2,700円
オアシスウォーター ミネラルウォーター 2,700円
アルピナ ピュアウォーター 3,254円
ネイフィールウォーター ミネラルウォーター 3,132円
ウォーターワン ミネラルウォーター 3,564円
クリクラ ミネラルウォーター 3,640円
ウォーターネット ミネラルウォーター 3,908円
アクアクララ ミネラルウォーター 4,124円
ピュアハワイアンウォーター ピュアウォーター 4,212円
エンジェルスマイル ピュアウォーター 4,190円
MCMのめぐみ ミネラルウォーター 5,758円

※月額はレンタル料とお水1セット合算

※金額はすべて税込みで表記しています

 

同じRO水なのに料金にだいぶ開きがありますね。

 

トップ3はコスモウォーターのOEM。水源も同じです。オーケンウォーターは独自プランで最安を実現しています。

 

最安のピュアウォーターはアルピナです。

 

ピュアハワイアンウォーターはハワイの水を原水としているためかコスト高。

 

MCMのめぐみはミネラルを豊富に含む機能水的な商品から価格が高めのようです。

 

全国対応のRO水おすすめベスト3

オーケンウォーター
(ミネラルウォーター)
RO水最安の「オーケンウォーター」

月額料金:2,548円~

RO水「プラスプレミアム」で「おトクプラン」が最安です。サーバーは足元ボトル交換タイプとスタンダードタイプの2種類。契約年数が5年なので「長く使うから安くして」という方にピッタリのRO水です。送料無料で水代だけ。

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アルピナ
(ピュアウォーター)
関東エリア最安RO水「アルピナ」

月額料金:3,254円~

原水は北アルプスの天然水を採用。ミネラルを添加しない純水なピュアウォーターです。配送ノルマがないのでお好きなペースで注文可能。定期メンテナンスも実施しているので安心です。原水からこだわりたい方向けのRO水です。

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クリクラ
(ミネラルウォーター)
RO水おすすめクリクラ

月額料金:3,640円~

RO水宅配で最大手のクリクラ。味とバランスが整えられたミネラルウォーターです。全国に支店を持つためサーバーの設置から配送まで専任スタッフが対応。毎年ウォーターサーバーを交換してくれるので衛生的に利用できます。

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ベスト3のサービスシステム・月額内訳

サーバー
メーカー

RO水最安の「オーケンウォーター」オーケン
ウォーター

関東エリア最安RO水「アルピナ」アルピナ RO水おすすめクリクラクリクラ
契約期間

5年
(おトクプラン)

2年 2年
期間内解約金 16,500円 14,300円 12,100円

定期メンテナンス
(サーバー交換)

2年~4年ごと 1年ごと
初回金 0円 0円 0円

水1セット
(24L)

2,548円 2,484円 3,180円
レンタル料 0円 629円 0円
他月費 0円 0円

460円
安心サポートパック

送料 0円 0円~ 0円
月額 2,548円~ 3,254円~ 3,640円~

※料金は全て税込

 

コスパを重要視するならオーケンウォーター。ただし5年契約なので短期利用の方は向いてません。

 

一般的な2年契約で考えるならワンウェイウォーターのほうがいいかもしれませんね。

 

ただし、どちらもクリーン機能搭載サーバーなのでメンテナンス(サーバー交換)がありません。

 

その点クリクラとアルピナは定期的にサーバーを交換するので衛生的。

 

とにかく最安値をという方はオーケンウォーター。ピュアウォーターが飲みたい方はアルピナ。

 

衛生面やサポートが手厚いサービスならクリクラがおすすめです。

 

サーバー野郎

サーバー野郎

 

最安値RO水は「オーケンウォーター」でした。

おすすめの宅配水ウォーターサーバー

【関東エリア限定】RO水ウォーターサーバー

メーカー RO水種類 配送エリア 月額
サンアルプス ピュアウォーター 群馬、栃木、埼玉、茨城 3,060円
アルピナ ピュアウォーター 東京・神奈川・千葉・埼玉・茨城 3,254円
良水市場 海洋ミネラルウォーター 東京・神奈川・埼玉・千葉 3,564円
クリスタルクリアウォーターズ ピュアウォーター 東京・神奈川・千葉 3,672円
エフィールウォーター 海洋ミネラルウォーター 東京・神奈川 4,448円

※月額はレンタル料とお水1セットと送料の合算

※金額はすべて税込みで表記しています

 

関東エリアでおすすめのRO水サービス

アルピナ
(ピュアウォーター)
関東エリア最安RO水「アルピナ」

月額料金:3,254円~

原水は北アルプスの天然水を採用し、ミネラルを添加しない純水なピュアウォーターです。配送ノルマがないのでお好きなペースで注文可能。自社配送エリアはスタッフがウォーターサーバーの設置からボトルの配達、撤去まで対応するので楽。定期メンテナンスも実施しているので安心です。

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サンアルプス
(ピュアウォーター)
関東でおすすめのRO水「サンアルプス」

月額料金:3,060円~

「日本の屋根」北アルプスの天然水を原水として採用。ROろ過後にミネラルを添加しないピュアウォーターです。注意点としては対応エリアが群馬、栃木、埼玉、茨城に限定されていること。定期メンテナンスも実施しているので安心して利用できます。
サンアルプス公式サイトへ

アルピナとサンアルプスのシステム・料金比較

メーカー 関東エリア最安RO水「アルピナ」アルピナ 関東でおすすめのRO水「サンアルプス」サンアルプス
契約期間 2年 6ヶ月
期間内解約金 14,300円 6,000円

定期メンテナンス
(サーバー交換)

2年~4年ごと 2年ごと
初回金 0円 0円

水1セット
(24L)

2,484円 2,440円
レンタル料 629円 620円
送料 0円 0円
月額 3,254円 3,060円

※金額は税込

 

水代もレンタル料金ともにほぼ一緒のアルピナとサンアルプス。関東ローカル2強です。

 

契約期間と解約金をみるとサンアプルプスのほうが優しいシステムですが、配送エリアが北関東エリア限定。

 

東京、神奈川、千葉の南関東エリアではアルピナがおすすめ。ボトルも大容量から軽量サイズまで選べます。

 

どちらも2年ごとにサーバーを交換してくれるので衛生的に利用できます。

 

サーバー野郎

サーバー野郎

 

北関東はサンアルプス。南関東はアルピナがおすすめ。

【東海・近畿エリア限定】RO水ウォーターサーバー

メーカー RO水種類 配送エリア 月額
さららいと ミネラルウォーター 大阪・兵庫 3,250円
アクアマジック 海洋ミネラルウォーター 愛知県・岐阜県・三重県 3,464円
やはぎの原水 ミネラルウォーター 愛知 宅配料のみ

※月額はレンタル料とお水1セットと送料の合算

※金額はすべて税込みで表記しています

 

東海・近畿エリアでおすすめのRO水サービス

さららいと
(ミネラルウォーター)
関東エリア限定RO水「さららいと」

月額料金:3,250円~

さららいとの水はRO水に、カルシウム、マグネシウムなどのミネラルをブレンドした「ミネラルプラスウォーター」です。関西エリアは大阪と兵庫のみ。契約期間がなく解約金も発生しない良心的なサービスです。
さららいと公式サイトへ

アクアマジック
(ミネラルウォーター)
東海エリア限定RO水「アクアマジック」

月額料金:3,464円~

医薬品会社が提供するRO水。沖縄の海洋深層ミネラルを添加し、マグネタイザーで浸透力の高い水に仕上げています。お得に利用できるツーウェイプランは愛知・三重・岐阜エリアに限定されています。
サンアルプス公式サイトへ

さららいととアクアマジックのシステム・料金比較

メーカー 関東エリア限定RO水「さららいと」さららいと 東海エリア限定RO水「アクアマジック」アクアマジック
配送エリア 大阪・兵庫 愛知県・岐阜県・三重県
契約期間 なし 1年~2年
期間内解約金 0円

11,000円
~16,500円

定期メンテナンス

1年ごと
(サーバー交換)

1年ごと
訪問メンテナンス

初回金 0円 0円

水1セット
(24L)

2,700円 3,024円
レンタル料 0円 0円
他月費

550円/月
メンテナンス料

440円
クリーンサポート代

送料 0円 0円
月額 3,250円 3,464円

※金額は税込

 

関西エリアでダントツのおすすめは「さららいと」。契約期間がなく解約金もかかりません。

 

しかもしっかり交換メンテナンスを実施してくれます。

 

「アクアマジック」は愛知・三重・岐阜エリアで利用できるツーウェイプランがお得。

 

海洋ミネラルを加えた上に磁石によって浸透力の高い水にするという医薬品会社ならではのサービス。

 

サーバー野郎

サーバー野郎

 

エリア外の方はクリクラがおすすめです。

【九州エリア限定】RO水ウォーターサーバー

メーカー RO水種類 配送エリア 月額
さららいと ミネラルウォーター 九州全域 3,250円
WAKAMIZUベーシック ミネラルウォーター 福岡(福岡市) 3,492円
ロフェオ ミネラルウォーター 福岡・佐賀・熊本・長崎・宮崎・大分・鹿児島県 3,362円

※月額はレンタル料とお水1セットと送料の合算

※金額はすべて税込みで表記しています

 

九州エリアでおすすめのRO水サービス

さららいと
(ミネラルウォーター)
関東エリア限定RO水「さららいと」

月額料金:3,250円~

さららいとの水はRO水に、カルシウム、マグネシウムなどのミネラルをブレンドした「ミネラルプラスウォーター」です。関西エリアは大阪と兵庫のみ。契約期間がなく解約金も発生しない良心的なサービスです。
さららいと公式サイトへ

クリクラ
(ミネラルウォーター)
RO水おすすめクリクラ

月額料金:3,640円~

RO水宅配で最大手のクリクラ。ROろ過後はミネラルを加え味とバランスを整え、全56項目の厳しい水質基準を満たしたものだけを出荷。毎年ウォーターサーバーの交換メンテナンスがあるので衛生的に利用できます。

公式サイトへ

「さららいと」と「クリクラ」のシステム・料金

メーカー 関東エリア限定RO水「さららいと」さららいと RO水おすすめクリクラ
配送エリア 九州全域 九州全域
契約期間 なし 2年
期間内解約金 0円 12,100円
定期メンテナンス

1年ごと
(サーバー交換)

1年ごと
(サーバー交換)

初回金 0円 0円

水1セット
(24L)

2,700円 3,180円
レンタル料 0円 0円
他月費

550円/月
メンテナンス料

460円
安心サポートパック

送料 0円 0円
月額 3,250円 3,640円

※金額は税込

 

九州エリアでおすすめは「さららいと」と「クリクラ」

 

システムや料金を見ると、さららいとのほうがコスパが優れていますがサーバーがが古め。

 

とちらも毎年サーバー交換があるので安心ですね。

 

クリクラはお得なプランも用意されているので、場合によってはクリクラのほうがお得になります。

 

サーバー野郎

サーバー野郎

 

九州エリアも「さららいと」が強いです。

RO水のメリットとデメリット

RO水のメリット

  • 安全性が極めて高い
  • 安定供給
  • 軟水なので赤ちゃんに最適
  • 長期保存できるので備蓄水に適している
  • 天然水と比べ安価なものが多い

RO水の最大のメリットは「安全性の高さ」です。

 

安全性の高さから医療現場や産婦人科などでも利用されることも多いです。

 

天然水のように採水地を限定されないので供給量も安定しています。

 

軟水のため赤ちゃんからご年配の方まで誰でも心配なく飲めるのも魅力。

 

未開封では天然水よりも保存できる期間が長いため、万が一用の備蓄水にも適しています。

 

さらに天然水と比べて安価なのもメリットとして挙げられます。

 

サーバー野郎

サーバー野郎

 

RO水のメリットは「安全性」と「コスパの良さ」です。

 

RO水のデメリット

  • ピュアウォーターは無味無臭
  • リターナブルボトルが多い(ワンウェイもある)
  • 空気に触れると雑菌が増えやすい
  • メーカーによって水道水を使用している

 

ピュアウォーターはミネラルの添加がされていないので、味わうには適していないとされます。

 

しかし、コーヒーやお茶など素材の風味を最大限に活かすので、一概にデメリットとは言えません。

 

RO水容器の多くはリターナブル(返却ボトル)を採用。

 

ボトルの保管で部屋のスペースが奪われるというデメリットがあります。

 

現在は使い捨てボトルを扱うメーカーも増えたので、こちらもあまりデメリットには感じませんね。

 

RO水は溶解性が高い水なので雑菌が増えやすい特徴があるため、開封後は早く消費する必要があります。

 

しかし、開封後にすぐウォーターサーバーへ差し込めば問題ありません。

 

注意するのは携帯用のボトルなど他の容器に汲んだ水で、こちらは早く消費したほうがいいでしょう。

 

最後に、デメリットというか気持ちの問題かもしれませんが、原水に水道水を採用するメーカーもあります。

 

「なんで水道水に金払わなきゃならんの?」と思いますよね。

 

水道水を利用する理由は、安全性の高い水を利用することで処理コストを抑え、安定供給できるからです。

 

災害時に工場が被災しても、他の工場からバックアップが可能。災害時にも安定供給できるのも強みです。

 

サーバー野郎

サーバー野郎

 

RO水は言うほどデメリットはありませんね。

RO水と天然水。なにが違う?

RO水と天然水の比較

RO水 天然水
原水 水道水・河川水・地下水・天然水 天然水
処理方法 ROろ過

ろ過・殺菌・加熱
※非加熱処理もある

成分 RO処理後のミネラル添加の有無で異なる

天然みミネラル
採水地の水質に依存

安全性 測定できる全ての値で汚染物質を含まない 基準値を超える汚染物質はない
価格帯 安い 高め
ボトル リターナブル(返却)が多い ワンウェイ(使い捨て)が多い
硬度 超軟水~軟水 軟水~硬水

 

水の価格

一般的にRO水のほうが安価。

 

RO水の原水は、河川水や水道水などコストのかからない水を利用しているサービスが多いです。

 

天然水は採水地が限定されるので、採水から処理施設に運ぶ手間やコストがかかるため価格が高くなります。

 

ただし、一部のRO水には機能水を目的としたものもあり、天然水より高価なものもあります。

 

処理方法と安全性

RO水はRO膜という0.001ミクロンの微細なフィルターでろ過された水。

 

水分子以外の不純物を取り除くので。極めて安全性が高い水です。

 

一方、天然水元から不純物が少ないため、沈殿や最低限のろ過、加熱殺菌をするだけです。

 

安全性が高いのは一定の品質を保つRO水となります。

 

水の成分

成分に関してはRO水も天然水もバラバラです。

 

RO水はメーカーによってミネラルを添加するものとしないものがあり、さらにミネラルの種類、量も異なります。

 

商品によっては天然水よりミネラルが豊富なRO水も存在します。

 

なので、「天然水だからミネラル豊富」、「RO水だからミネラルがない」という訳ではありません。

ウォーターサーバーRO水(逆浸透)の原理と歴史

「Reverse Osmosis Membrane」の頭文字を取ってRO水と呼ばれています。

 

この技術はNASA(米国航空宇宙局)のスペースシャトル内の排水を飲用水にできたり、海水の淡水化にも用いられています。

 

RO水の仕組み

 

真水と海水を細胞膜で仕切ってみると、真水は自然に海水側へ移っていきます。すると水位は海水側が上がっていきます。つまり、細胞膜にかかる水圧は、真水側より海水側で高くなります。

 

このとき、海水側で大きくなる水圧を「浸透圧」といい、この浸透圧を逆にかけることにより水は海水側から真水側に流れていくということになります。

 

細胞膜を通し海水を真水のほうへ移動させるには、海水側に浸透圧以上の圧力をかける必要があります。この圧力を「逆浸透圧」といいます。

 

人間や動植物の細胞膜は水だけを通す「半透膜」といいます。現在はこの半透膜を逆浸透の機能がある人口半透膜(逆浸透膜)が開発されています。これによって逆浸透法による淡水化が可能になりました。

 

逆浸透膜技術の歴史
  • 1950年:米内務省が、将来の水不足解消のために海水の淡水化研究開発のために多額の国家予算を計上(最初の5年間で250万ドル)
  • 1953年:米コロラド大学のレイドとブレトンが、酢酸セルロース膜による逆浸透膜法の可能性をみつける
  • 1960年:米カルフォルニア大学のシドニー・ロブとソーリラジャンが酢酸セルロース膜による海水淡水化技術を実用化
  • 1970年:東レ、東洋紡、日東電工などのメーカーが米国から技術導入を行なう。この頃の日本は工場排水などの公害対策が始まる
  • 1980年:財団法人人造水促進センターが中心となり、逆浸透法膜処理を実用化
  • 1990年:米国で逆浸透膜を使用した浄水器が普及。そののち日本にも導入される
  • 現在:海水淡水化用の逆浸透膜のシェアで日本が世界一となる。